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シンガポールで在宅勤務するデメリット4選

好きなジャズをBGMに、どこでも心地よい場所から、誰にも邪魔されず自分のペースで仕事ができる。私はここシンガポールで、引きこもりながら働いている。通称、在宅勤務。最高!

人材紹介会社Robert Halfの調査によると、2012年の時点で、シンガポールの企業全体の87%が在宅勤務を採用しているそうだ。公営企業では91%という結果も出ているから驚きである。

在宅勤務をすることには色々はメリットが考えられるが、シンガポールで在宅勤務をする場合、デメリットも無視できないのが悲しい事実である。

デメリット1:簡単にダメ人間に成り下がる

毎日朝早く決められた時間に家を出るということをしなくていい。まずこれだけで、子なし在宅勤務者にとっては至高だ。もう、永遠の2度寝チャンスでしかない。シンガポールは熱帯気候なので、エアコンを切っておけば部屋の中は常にぽかぽかに保たれ、実に眠気を誘う。2度寝、3度寝、4度寝までかました後、遅めに起床してシャワー、髪乾かしながらメールチェック、しばらくして作業に行き詰まった時はまた昼寝。その気になれば究極ベットに横たわりながら、”お世話になっております”なんてメールも打てちゃうわけだ。

私は面倒くさがりなので、できれば1日メイクもせずパジャマで過ごしたい。これも在宅勤務であれば愚問だ。

さらにシンガポールはゴミ捨てルールなんてのも一切存在しないので、わざわざ早起きしてまで「あ、今日は木曜日だから燃えるゴミ捨てなきゃ!」「やばい、カン早く出さないと!」と追い立てられることもない。ゴミは好きな時に、好きなだけ、好きなように捨てることができる。もう何でもやりたい放題だ。

これではダメ人間になると思って、強制的に頭を覚醒させるため「平日の朝は夫と一緒に家を出て、そのままカフェで仕事する」という日課を一度は立ててみた。3日でギブアップした。

要は家が仕事場なので、朝起きてメールを見たら、速攻作業に取りかかれてしまうというのが問題だ(という言い訳)。わざわざ着替えてパソコン抱えて場所移動して…という時間&体力的ロスを考えると、やっぱりそのまま家にいた方が効率的に感じられる。バランス良く外回りの予定を入れて外出する機会を作ってはいるものの、ずっと引き込もったままになる日もそう遠くはないだろう。

デメリット2:情報が手に入りにくい

「情報が手に入りにくい」=「社会との繋がりが絶たれる」という印象から、在宅勤務に対する後ろめたさを感じる人は多いだろう。個人的には、たとえオンライン上であろうとも、日々ある程度のやり取りが生じていれば、特に社会との繋がりが絶たれたという印象はない。

ただし、自ら情報にキャッチアップしていく努力を怠れば孤立する。これは事実だ。

出社退社というサイクルがあれば、毎日同じ場所に出向いて、同じ仕事仲間と顔を合わせて、公私共に色んな情報交換をすることができる。しかし実際に在宅勤務になってみると、同僚や上司と会話する日常サイクルが消滅したことで、業界の話から生活のあれこれまでを人から耳にする機会が激減した。

しかもシンガポールの場合、街歩きから情報を得られないというのが難点だ。公共施設や交通移動手段に広告が張り巡らされている方が珍しいので、気分転換のお散歩でも、何かしらアイディアを得ることができない。

そのため前よりも頻繁にニュースを集めようになったけれど、そうでもしないと自分が置いていかれるんじゃないかと不安になる。

十分なインプットを日常的に受けられる環境を自主的に去るのは、想像以上の犠牲が伴うと知った。

デメリット3:手頃な仕事場が見つからない

シンガポールは国土が狭いので、「横丁」という概念があまりないように思う。日本でいう「路地裏」にはノスタルジックな響きがあったりするが、シンガポールの「路地裏」は、まじで「路地裏」。大通りを一本奥に入ったもんなら、ゴキブリとドブネズミが仲良く井戸端会議を開いていたりするので、「路地裏にいいカフェがある」なんてことは少ない。

つまり仕事に適したカフェやレストランは全てメイン通りに面している。メイン通りに面しているということは、人通りも多い、そしてお客さんも多い。平日昼間であっても、どの場所も学生や家族連れで賑わっているので、仕事に専念するのにうってつけな場所がないのだ。

図書館も選択肢としてはありだが、エアコンが効きすぎていて激寒。しかも外国人の場合、個室を利用するにも登録費がかかる。

じゃ家で仕事すればいいじゃん。それもその通りなのだが、外でミーティングする時にはネットがあって静かな場所は貴重だ。シンガポールでは良い仕事場探しにも一苦労する。

デメリット4:「休暇」は名ばかりで結局仕事してしまう

これは文字通り、普段からオフィスを持っていないので、日本へ一時帰国していようが海外旅行していようが、ネットさえあれば働くことができる。従って良くも悪くも、いつでも仕事モードには切り替えられてしまうのだ。仕事モードと楽しむモードの自分をうまくわけないと、生活リズムや対人関係に悪影響を及ぼしかねない。

意外と人気がない?在宅勤務スタイル

さてリクルートなどが取り入れてから大きく話題となっているこの在宅勤務、別名テレワークスタイル。導入の声が多々唱われるようになった今、実際にそれを望んでいる人はどれくらいいるのか、調べてみた。

国土交通省都市局都市政策課都市環境政策室 平成27年度テレワーク人口実態調査-調査結果の概要-によると、現在在宅勤務をしていない雇用者の10人に4人は、在宅勤務を「やってみたいと思わない」と消極的な反応を見せた。「やってみたいと思う」という回答は3人に1人。んー、意外と少ない?これが在宅勤務になれる・なれないという可能性の話ではなくて、単なる興味関心の調査なので、在宅勤務はメディアで取り上げられている程、簡単に浸透できるものではないのかもしれない。

あなたはどこに当てはまりますか?

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本日も最後まで読んでくださってありがとうございました!