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海外現地就職で本当に必要なのは専門性ではない

人の一生には、制限がある。

進路として選び仕事の種類、出会う人々の数、足を運べる場所。その全てにリミットがある。

また自分という個体が1つである以上、希望を網羅するのは不可能であって、この世に溢れていることのほんの一側面にしか触れることができない。

私にとっての理想像は、「自分にとって未知の環境でもリスクを負うことができる人」だ。自分の知らない世界がまだまだあるということを知っておきながら、知っている世界に留まることができない。

大学卒業式の直前、就活仲間がすでに輝かしいキャリアを歩み始めている一方で、私はただ「日本を出る」ということを第一優先に掲げ、海外就職にチャレンジした。

「新卒でシンガポール行って何ができるの?」

「海外就職するのはいいけど、その後どうするの?他にやりたいことないの?」

「そんな急に海外行って危なくないの?」

シンガポールでの就職活動を始めた時は、本当に色々な人から、何度も繰り返し聞かれた。卒業が間近に迫った時期でもあったためか、周囲の反応は決してポジティブなものばかりではなかった。

周りの大人たちは、まず完全に向こう岸まで渡れるレールを轢くことを強く勧めてくる。その意見を否定しようとは思わないし、真面目に企業勤めの出世コース狙いであれば、十中八九彼らの言い分の方が正しいだろう。

けれど石橋を叩いて渡る暇があるなら、そこを後先考えず全力疾走で駆け抜けるくらいの方が、あとで振り返った時の達成感は大きい。

だから海外現地就職で本当に必要なのは専門性ではなく、ガッツに尽きる。

目的よりビジョンより、まずは「絶対に海外就職してやる!!」という気合いだ。

描けない未来を無理に描く必要なんてない

小学生の頃、「将来なりたい職業はなんですか?」という質問が嫌いだった。「お医者さん」と書いた子が褒められて、「漫才師」と書いた子は笑われる。書く職業によって自分という人間の器が評価されるような居心地の悪さが、どうしても受け入れられなかった。

発表した職業に就くための具体的道筋を示してくれる気の利いた先生はいなかったし、そもそも”将来”という時間がどれくらい遠い未来を指すのかさえ、理解していなかったと思う。

何を思ったのか当時の私は「ホタテガイ」と書いて、先生に叱られた。

シンガポールで就職活動をしていた時も同じ気持ちで、「シンガポールで何になりたいの?」と問われても、正直「行ってみなきゃわからない」というのが本音だった。数年先のことすらわからないのに、住んだこともない国での何十年も先のキャリアビジョンなんて描けるわけがない。実際にシンガポールで行われた面接で、正直にこのことを話したけれど、それが理由で面接不合格をくらったことはない。肩肘張って自分を大きく見せるより、描けない未来は描けないとはっきり言い切ってしまった方がスッキリする。

最初の就職先はその後の人生における予備校

というわけで、最初に就職する企業は、自分が次にやりたいことを見つけるための予備校程度に考えておいた方が気が楽だ。

とりあえず海外に飛んで、予備校に入る。

そしてその予備校で学び切ったと思ったら、さっさと転職して次のステージに行く。

新卒の大学生が最初に入った会社で「一生やりたい仕事を見つけました!」と断言したところで、それは離乳食を食べられるようになったばかりの幼児が「すりおろしりんごは世界一美味しい食べ物だ!」と主張するのと同じくらい視野の狭い話かもしれない。

だからゆっくり、じっくり、「今の自分のベスト」を探していくことが大事ではないだろうか。焦ることなんてないと思う。

先日、シンガポール新卒現地就職のコツとスケジュールをまとめてみたので、それも参考にしてほしい。

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