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日本が「アジアで1番働きたくない国」にランクイン

海外生活

(2018年1月15日更新)

ついにきた。

発表を目にした時はそう思った。

「日本が「アジアで1番働きたくない国」にランクイン」

つい先日、スイスのIMD(Institute for Management Development)ビジネススクールによるIMD WORLD TALENT RANKING 2017で、日本がアジアにおいて「最も働きたくない国」にランクインしたという発表がされた。

このWorld Talent Ranking(WTR)2017によれば、海外の高度技能者(※)が働く環境として魅力を見いだしている国(原文:Foreign highly-skilled personnel are attracted to your country’s business environment)という項目において、日本はアジア11ヶ国中最下位。

また世界63ヶ国中、51位という結果になった。

※学歴や実務経験をポイント制で評価することで、日本政府が「高度人材」として認定した外国人

日本における外国人観光客や在留外国人の数が増加の一途をたどる今、海外から見た日本の魅力は重要な指標の一つだ。

しかし、すでに外国人労働者に頼りきり状態であるにもかかわらずビジネス環境に魅力を見出されていないのならば、行き着くところはお先真っ暗じゃないか。

ちなみにランキングの全項目を含んだ順位は以下の通り。(IMD World Talent Ranking 2017より抜粋)

全体の評価としては、日本は63ヶ国中31位になっている。

 

調査実施国であるスイスが堂々の1位とはちょっと美味しい結果な気がするけれども。

働きやすい国として度々名前の挙がるデンマーク、オーストリア、フィンランドなども上位に並んでいるので、信ぴょう性に欠けるわけではなさそうだ。

アジア圏における1位はシンガポール、2位は香港だった。

気になるランキングの基準

調査は以下3つの要因と、30の項目からなっている。

◆ Investment and Development:投資と育成

各国の人材に対する投資と育成。各国の人材は、原文では”home-grown talent”と表現されているので、現在日本にいる労働力という意味と捉えられる。

「徒弟訓練/ 見習制度」や「社員教育」に関しては、世界ランキング5位を飾った。ビジネススキルに乏しい新卒を歓迎し、社内でマネジメント層まで手厚く育ててくれるのは、日本の企業ならではの文化だろう。ただし「教育に費やされている公共資金」という項目では低評価がされた。

◆ Appeal:魅力

各国が外国人人材を活用するにあたって魅力的なポイント。

今回、日本が「アジアで1番働きたくない国」とのハンコを押された基準はここだ。海外の高度技能者(※)にとっての労働環境という点で、51という屈辱のランクインを果たしている。

最も評価が良かったものは「人材の引き入れ及び維持」で2位、続いて「マネジメント層への報酬」が7位であった。

◆ Readiness:レディネス(準備性)

レディネスとは、例えば教育学の中では、生徒に対する学習を効果的に行うために身体的にも心理的にも学習に適した状態になるまでの準備期間を指す。ここでは労働力やスキルなど、将来に向けての環境が国家としていかに整っているかを指していると思われる。

この項目ではPISA学習到達度調査が4位にランクイン。がんばれ、日本の15歳… !

反対に低評価だったのは「シニア・マネージャー層の海外経験」で63位最下位。続いて「言語能力」が59位、「シニア・マネージャーの競合能力」が58位。うーん、がんばれ、シニア層…!

とはいえ海外経験や言語能力などは時代の流れも大いに関係するので、今更驚く結果でもない。

むしろ「大学教育」「技術スキル」「財務スキル」などが50位台と遅れをとっていることに猛烈な危機を覚える。

こんな結果が大々的に世に出回ったら、日本人の海外脱出計画にますます拍車がかかりそうだ。

https://wella-world.com/2018/04/29/singapore_tanoshimeruhito/

自分がベストのパフォーマンスを出せる国で働くのが一番

日本の労働環境がいかにザンネンかについては筆が止まらない。

が、同時にシンガポールの労働環境がいかに快適かについても筆が進む。

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指くわえて日本にいるのは時間の無駄!早くに成長の機会を求めるなら、シンガポールで就職すべき理由
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このまま日本に帰りたくないな。

私は大学卒業前にシンガポールで就職活動をし、そのままローカル採用された。日系企業で働いたこともなければ、日本で社会人をした経験もない。

海外就職を決めた最初の原動力はやはり「日本で働きたくない」という思いだった。

だからといって日本のことが「嫌い」であるわけではない。

「アンチ日本なの?」と聞かれることがあるけれど、日本のことは好きだ。大切な家族や友人がいるし、食文化や四季の移り変わりなど、良いところが沢山ある。

ただ、「働く場所」としてはどうしても好意的にになれないだけだ。

とはいえ仕事・食事・天候・家族・プラーベートライフなど、日常生活を構成する様々な要素全てが、自分の思い通りにいくことの方が奇跡なんだろう。

仕事が良ければ食事に恵まれなかったり、食事が最高でもプライベートでうまくいかなかったり。いつも、凸凹の繰り返しだ。

まずは自分が、ベストとは言わずとも比較的近いパフォーマンスを出せる国に滞在できていることに感謝したい。

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本日も最後まで読んでくださってありがとうございました!

  1. 匿名希望 より:

    日本がアジア最下位と文中にありますが、引用されているグラフではChina MainIslandの方が下、同じく文中では日本が世界63カ国中51位とありますがグラフでは31位ですね。訂正された方が宜しいのでは。

    • 琴音 wella より:

      匿名希望様

      コメントをいただき誠にありがとうございます。
      また詳細にお目通しいただき、感謝いたします。

      本ページにて日本がアジア最下位、また世界63カ国中51位と言及いたしましたのは、
      日本政府が「高度人材」と認定した外国人から見た日本、という項目における調査結果になります。
      ご指摘いただきました同文中では、「海外の高度技能者が働く環境として魅力を見いだしている国に関して」という表現を用いらせていただきました。

      全体のランキング結果ですと、日本が世界63カ国中31位でお間違いないと思います。
      言葉足らずの文章で混乱を招いてしまい、申し訳ございませんでした。

      今後はよりわかりやすい伝え方ができるよう、気をつけたいと思います。
      どうぞよろしくお願いいたします。

      なみ(wella)