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読解力の国際比較で堂々の1位に輝いたロシアの教育と、世界ランキングの意義

教育

シンガポールのニュース媒体Straits Timesに1月22日付で発表されていた記事が目を引いた。

読解力の国際比較テストで、シンガポールが2位、なんと1位はロシア

Primary school pupils in Singapore second in global reading literacy study

全体的な読解力で高得点を獲得した生徒数で、ロシアが1位に輝いた。次いで、シンガポール、香港、アイルランド、フィンランドなどがランクインしている。

高得点を出したロシア人生徒の特徴として、家庭で親がよく読書をしていること、子どもの頃に親がよく歌を歌ってくれたことなどが挙げられたらしい。

ちょっと他力本願じゃないかwwww

全国約31万9千人の4年生に当たる生徒を対象に行われた、今回のProgress in International Reading Literacy Study (PIRLS)。いかにもOECDが好みそうな内容だが、アムステルダムに本部を構える非営利の国際学術研究団体IEAが主催で、4年に一度行っている。

テストのサンプルはこちらから:

Appendix B: Sample PIRLS Passages, Questions, and Scoring Guides (9MB)

そこで「なぜロシアだったの?」と興味を持ってくださった方々。

ごめんなさいロシアの教育はまったくの専門外で自分の意見をもって語れないので、代わりに電通報でNadya Kirillovaさんという方が執筆していた面白い記事を共有させていただきたい。

ロシアではまず、小学校入学の年齢が決まっていない。「精神的についていけないなら勉強を始めても意味がない」という理由で、6歳から8歳の間で、適齢期になった順に入学するらしい。身体的にも精神的にも個人の発達のスピードとは関係なく、足並み揃えて一斉に入学する日本とは異なる。

ちなみに小学校は4年間、中学校は5年間と計9年間の義務教育ののち、高校が2年間続き、学年を1~11年生で数えている。

もう一つ日本と異なるのが、体育の授業の「整列」。ロシアでは、背が高い子が一番前に並ぶらしい。これは体格の大きな子が一番前に来ることで、他の生徒が憧れの念を抱きモチベーションに繋がるのだとか。得意不得意関係なく全ての生徒に同じ行動を求めるのではなく、あくまでも「できる子がみんなの前で披露する」スタンスがロシア流らしい。

たかがランキング、されどランキング

なるほど、ロシアの教育から学べる事も、沢山ありそうである。

学術論文の出版数・引用数、教育機関の国際性などが重視されるTHEランキングやQU世界大学ランキングで名を上げているイメージがなかったけれど、今後調べてみようかしら。

ところでランキングといえば今も世界のいたるところで多種多様な学力調査が実施されていて、正直どれを信じて良いのかわからないという声をよく聞く。

特に教育分野は単純比較ができるものではないので、「ランキングなんて無視しとけ!」と主張する知り合いもいるけれど、そうだろうか。こういったランキングはあくまでも一つの考え方であって、普遍的事実にはなり得ないけれど、個人的にはその国を知るきっかけになるので便利だと思っている。

実際にランキングを受けた各国政府も、自国の課題の洗い出し、戦略の効果判断、次フェーズでの投資先の吟味など利用している。例えば読解力であればPIRLS、科学的・数学的リテラシーであればPISA、計算能力とその教育効果であればTIMMsなど、ニーズに応じてデータも使い分けられている。

また南アフリカ・ヨハネスブルグ発のニュースThe Daily Mavelickがは今回のPIRLSを受け、南アフリカには「75%の学校がうまく機能していない」、「4年生の55%が母語で問われた簡単に質問に対して適切に答えられない」、「7年生にあたる生徒が未だに1年生のリーディング内容でつまずいている」など様々な課題があると発表した。たかがランキングとはいえ、このように教育環境に対する問題提起に繋がるので、「無視する」ほど無益ではないはずだ。

それぞれの国から学ぶべきところ必ず見つかるので、こういった調査もあったなぁ程度に頭の隅に留めておきたい。

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借り物の知識を集めたらリンクばっかりの記事になってしまった…(汗)

本日も最後まで読んでくださってありがとうございました!