航空券は取ったか?アポは取ったか?まだ間に合う新卒シンガポール就職

気づけばもう3月。卒業シーズンは目の前。そして始まる社会人生活!

うおおおおおおお働きたくねぇぇぇ!!

聞こえてくるね雄叫びが。

今年日本で就活生になったばかりの弟も案の定、説明会の2社目にして「ハゲそう」だと嘆いている。

かくいう私も、シンガポールで就職活動をする前は日本で就活生ライフを送っていた。周りに合わせて就活生をやっていないと、みんなに置いていかれるかもしれないという恐怖を感じていた。今振り返れば、まずは海外就職という譲れない希望が根本にあるのに、日本での就労動機がスラスラと出てくるはずがない。結局、自分に嘘をつき続ける就活は長続きしなかった。合同説明会というものに行っても「さぁぁぁぁ寄ってらっしゃい見てらっしゃい!!」モード全開のブースには近寄りがたくて、尻尾を巻いて帰ってきてしまった。

とはいえ各業界がどう関連しているのかを知るのはとても面白かったし、そういう意味では積極的に情報収集も行っていたけれど、いざ日本の労働環境に足を踏み入れるのかと思うとどうしても気分が上がらない。それでも内定をもらい、おこがましくも就職ブルーに陥っていた時に始まったシンガポール就活は、日本の就活とは打って変わったものだった。

シンガポール就職は短期決戦

まずシンガポールの就活プロセスには無駄がない。

たいていの場合、ケーススタディーがあり、入社してから上司にあたる人(もしくは同チームになる人)との面接があり、役員との面接があり、終了。その間だいたい1週間以内。面接後は両一日中に連絡すると言ってくれるし、早ければその場で次の面接の日取り決めや採用条件交渉が始まる。長くても2週間程度だろう。

一方日本の就職活動は全てにおいて時間がかかる。いっせーのーせ!で求職中の学生が解放されるため、選別に時間を要するのだ。連日音沙汰なしで放置される間、電話やメールの通知が来るたびに肝を冷やす状態は精神衛生上よろしいはずがない。

4月卒業の学生でも今シンガポールに飛んで来れば余裕で間に合う。チャレンジして、もしダメだったら今の内定先に戻るくらいのノリで良いんじゃないだろうか。

シンガポール就職はコスパが良い

次に、シンガポールでの就職活動は意外にお金がかからない。ざっと見積もって、こんな感じだったと思う。

●日本とシンガポールの往復便:3〜4万(乗り継ぎ)

●滞在費:8000円 × 6泊 =4万8000円(友人宅に泊まり節約可←重要)

●食費:2,400円 × 7日 =1万6,800円(一食あたり$10計算)

●交通費:空港から市内をタクシー往復したとしても1週間で6,000円ほど

つまり1週間の滞在で必要経費を全て考慮しても、10万円を越すことはない。日本からシンガポールの往復航空券は、時期にもよるが直行便でも7万円前後で済ませることができる。

は、10万!?高っ!と思われるかもしれないけれど、少し考えてみて欲しい。

まず日本では就活スーツという装備を手にいれるのに諭吉が数人消える。冬になればコート、夏になれば素材の違うスーツをそれぞれ揃えなくちゃならない。やれ黒い鞄も必要だ。計算機持参だから買わなくちゃ。面接まで時間があるからスタバでも寄ろうか。あぁカプチーノで1,000円札が崩れる…。交通費だって合計したら馬鹿にならないだろう。飛び去って行く、諭吉、諭吉、諭吉…。

マイナビの調査によると、就活の平均経費は東京(首都圏)の就活生の場合約10万円、それ以外の地域の就活生の場合約30万円という結果も出ているらしい。職を得る前の学生の貯金を蝕むなんという過酷な現実だろうか。

納得のいかないまま日本の就活を乗り切るお金とエネルギーがあったら、そのエネルギーを海の向こうに持って行ったほうがいい。

シンガポール就職に理不尽ルールはない

説明会でも面接でも身にまとっている服は黒、紺、黒、紺。ここは葬式か。シンガポールでは一部の金融企業を覗いてスーツ着用絶対というルールは存在しない。というか赤道直下のこの国でスーツ着用なんて自殺行為に等しい。そのため女子は勤務服としてのオフィスカジュアルと休日用のパーティドレスの境目が限りなく薄いし、男子もジーパンにポロシャツ出勤は当たり前だ。未だに手書きの履歴書で応募なんて条件のある企業もないだろう。

髪色に関しても全くもって自由である。日本で就職活動をしていた頃、当時胸元まであった私の長い髪はプリン色のグラデーションだった。就活の数年前に明るい茶髪に染めた部分が徐々に下がったまま、染め直さずにいたから。就活期真っ盛りの雑誌には「内定を掴む黒ツヤ髪♡」「面接官にも好印象なヘアーセットアップ★」なんてキラキラ文句が踊っていたけれど、黒染めするのはお金も時間もかかって実に面倒臭い。結局染め直しはせず、日本では終始プリン状態のまま就活を終えてしまった。

その間とある外資コンサル企業の集団面接があったのだが、同じチームになった意識高い系男子に「すごい頭してるねw」と苦笑されたこともある。さすがにポニーテールだとあからさまなので、毛先をくるりと丸めてお団子にしていたのだけれど、バレてしまったらしい。「髪色が理由で落とされたら元も子もないよ」と忠告をしてくれたけれど、ひねくれ者の私は「だったらむしろ落とされて良いんじゃないか」と思ってしまった。毛先の色がちょっと違うだけで後ろ指さされるような会社なんてこっちから願い下げだ。

その1年後同じ髪のままシンガポールで面接を受けた時は、すごくキャッチーでいいいわね!と褒めてくれた面接官までいたから救われた。そして程なくしてその企業から内定をもらって入社した。

さぁ航空券を取ろう!

こうやって海外就職の話を書いていると、成功者の話だから当てにできないという人もいるかもしれない。実際のところ新卒ペーペーだった私は、日本から履歴書を20社くらいに送りまくったけれど、まともに返事をもらえたのは片手で数えられる程度だ。その他は受領通知さえなくて、石にでも話しかけてる気分。

それでも手書きの履歴書とか、満員電車での移動とか、決められたコスチュームがないことで、不思議とだいぶ精神が前向きだった。

ぶっちゃけ犠牲にする時間と労力が少ない分だけ、お祈りされた時のショックも少なくて済む。

じゃあどうすればいいのー!という方。

まずは、航空券を取っちゃえばいいよ。笑

取ってしまったらもう進むしかないし、私も最初はそうやって不安を押し殺してシンガポールに飛ぶ決意をした。日本生まれ日本育ちで、海外大学の学士も専門性も持っていない自分でも海外就職ができるかは、飛んでみるまでわからなかった。だから飛んでみるまで「自分ではダメだろうな」なんて思う必要はない。

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