飽きっぽい人ほどシンガポール就職に向いている

昔から長距離走が大嫌いだった。

特に代わり映えすることのない道のりを、ただただ走るという行事。

なんでわざわざ肺を酷使してまで完走しなくちゃいけないんだろう。

ランニングなどただの苦行としか思えない。好きな人には申し訳ないけれど、どうしても好きになれない。

遠泳も、大量に水を飲んだトラウマがあるので二度と挑戦したくない。

あぁ、20mシャトルランも地獄だ。ドレミファソラシドの8音に合わせて決められた距離を何回往復できるか測るという体力測定で、ドレミファランとも呼ばれているらしい。

でも字面の可愛さに騙されちゃいけない。下手したら人を殺せるくらいの極悪競技としか思えない。

私には体力というものがない。実際生まれた時から病弱で幾度となく白く無機質な建物にお世話になっている。

けれどこんな私でも、好きなスポーツというのは何時間でも続けられる。例えば、テニスとバトミントン。前後左右に振られるとある意味シャトルランと同じ動作になるけれど、ボールやシャトルなど何か追いかける対象があるのが救いだ。

注意転換のきっかけとなって飽きがこないのだと思う。スポーツ鑑賞も、早く点がまわる競技の方が楽しめる。

飽きっぽい性格を逆手に取る

私は持続性を求められるものが苦手で、今でもどっぷりその傾向に浸かっている。

先ほどのスポーツの例に始まり、趣味も仕事もモチベーションがなければ一切続かない。

潔く読み始めた本も途中で飽きれば読了放棄する。映画もつまらなくなれば「せっかくここまで観たんだから」という後ろめたさなしに停止して、残りの話はネットで検索して終わり。そのため典型的な「飽きっぽい」人だと自覚している。

継続は力なりとは本当にその通りで、私の周りには継続的することで手に入れた光るナニカを持っている人たちがたくさんいる。

それに比べ何事も続けられない自分は正直今でも好きになれない。

興味をそそられるものがあればとりあえずチャレンジ。ダメだと思ったら踏ん張ることなくすぐ次の案を考える。老後云々より目先の幸せを考えてしまう。落ち着きがない。

それでも海外就職を決意した時に限っては、この性格が吉と出たと思っている。なぜならフットワークを軽くしてくれたから。

誰しも何か新しい物事に挑む時、「これで大丈夫だろうか」というためらいの心が生まれるのは自然なことだろう。海外就職なんていったら尚更だ。なぜなら「簡単に引き返すことができないから」もしくは「続けられる自信がないから」。

自分が「飽きっぽい」ことは自明なので、そもそも「シンガポールで就職」という自分の選択を持続させなければという意識もなければ期待もなかった。

「どうせ続かないんだし」という考えが根底にあって、ダメだったら日本帰ってくればいいや、というノリだった。

シンガポールの労働環境に合っている

加えてシンガポールでは転職活動が盛んだ。

数年で勤め先を転々とするなんて、極めて一般的なこと。

自分と同じ20代半ばであるシンガポール人の履歴書ですら、既に2、3回と転職を重ねているケースが多い。シンガポール人の友人によれば、半年から1年に1度は決まって給料交渉の時期があり、希望通りの対価が得られない場合は速攻転職に踏み切る人が多いらしい。転職の2文字は常に念頭にチラついているのだ。

この転職をネガティブに捉えるのではなくて、次へのステップを踏んだと好意的に受け止めるシンガポール社会も、自分の性格と合っている。

言ってしまえば、もはや勢いとタイミングだけで成り立っているようなもんだ。それでも私はまだシンガポールで生きている。

もちろん海外就職=天国ではない。

全ての人が「飛んでみてから考えればいい」という観点で就職できるとは限らない。

それでも転職(むしろ「転国」)が至極当然のシンガポールだからこそ、ノリで生きている飽きっぽい自分でもやっていけている気がする。

次は何に挑戦しようかな。

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