写真集 * Photo Walk

世界を旅して写真を撮る「Photo Walk」が好きです。
iPhone 6S Plus、NIKON D5300で、
日常の風景を撮影しています。
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負のエネルギーをうまく利用して現状打破する

海外生活

負のエネルギーは、時に大きな原動力になる。

日本に一時帰国してから一週間半。

出身地である東京で感じるものは、シンガポール新卒就職を決めた2年前と一緒だった。

やっぱり、この町では働けない。

まず満員電車。

誰かの葬式かと疑うほどダークトーンの戦闘着に身を包んだ大衆。

電車内は狭い、暑苦しい、煩いの3重苦。

「ごめんなさい」の一言はおろか、一瞥をくれることすらなく他人を圧し潰す魔物の巣。立つことがやっとのお年寄りや子どもでさえも、過酷な「おしくらまんじゅう」を強いられる。

単に移動するためだけにどうしてこんなに精神をすり減らすなくてはいけないのか。

もう無理!

こんなとこ絶対に抜け出してやる!

人々がごった返すJR線の中で、2年前と同じことを思った。

イライラを現状突破の原動力に変える

東京はイライラすることが多い。

まず単純に人が多すぎる。

どこへ行っても人、人、人。

The都会で自然に囲まれたひと気のない安らぎを求めようものなら、新宿御苑や昭和記念公園など「対価」を払わなければたどり着けない有料の場所しかない。

交通費も加味するとあっという間に野口英世が2、3人犠牲になるわけだ。

東京は幸せを買うためにとにかくお金がかかる町である。

移動という困難を乗り越えたとして、次に超えなければならぬハードルは待ち合わせだ。

基本的に改札での待ち合わせは最悪。

待ち合わせ場所に着いてから、LINEで連絡する人は多いのではないだろうか。

「どこにいる?」

って。待ち合わせ場所って誰かと会うときにお互いが鉢合わせるポイントのことじゃん。

待ち合わせ場所に着いてから「どこにいる?」という確認が発生する時点で本末転倒。人多すぎのサインだと思う。

もし東京に超快適な通勤手段と格安交通費とひと気のないオアシスがあったなら、日本脱出を企む気持ちが芽生えるのを遅らせられたかもしれない。

だけど満員電車はじめ数々のストレスから生まれたのは、東京で通勤したくないと言う拒否反応だけだった。

だから逃げ腰だった私は、その負のエネルギーを利用した。

満員電車にも、人々がひしめき合う待ち合わせ場所にも、面倒臭い人間関係にもおさらばできるシンガポールで働こうと思った。

イライラする。理解不能。やりきれない。

こういったネガティブな気持ちは、実は「この場から抜け出したい!」という次のステップへの原動力になる。

心が、今あるものとは違う何かを欲しているというサインだ。

腹煮え切ることがないヌルゲーの日本社会

日本から逃げたとは言え、ビザ問題とは無縁の滞在と同じ言語での意思疎通が保障されている日本の「イライラ」はまだマシなのかもしれない。

海外では言語の壁はもちろん、理解の範疇を余裕で超えるムカつく人に沢山出会う。

敬虔なカトリックで先祖の精霊も信じている東ティモール人は、何かと「キリストのため」「死んだ婆さんから思し召があった」「家族の時間が大切」など理由をつけて仕事を先延ばしにする傾向にあった。どんなプロジェクトの進行速度もナメクジ以下の足並みだった。

友人なら「文化の違いだから」と許容できても、仕事となれば割り切れないところもある。前提として共有できているものが少ないから、海外生活はやっぱりカチンと来ることが多いと思う。

日本では、そういった理解不可能なイライラに触れることが比較的少ない。

文化や景観など、世界に誇れる日本ならではの良さがあるから。経済的にも政治的にも今このときが”絶望的”ではないし。

だが異論を承知で言うが、大半の人にとって日本社会はヌルゲーだと思う。

0%の幸せに苦しめられる事はなくても、100%の幸せにも程遠い。

悪目立ちしないで良い子でいればそれなりの幸せが手に入る社会。

少なくとも私はこういうイメージを持っている。

だけど、移動や人間関係など本質的な部分で小さなイライラを溜め込む意味は果たしてあるのだろうか。弱火でコトコト煮込まれるチキンのように、即死しない程度に少しずつ精神が痛め付けられるだけではないか。

だから、「うわ無理!!」という拒否反応は、見方を変えれば人生を変えろというサイン。

負のエネルギーをうまく利用して現状突破する。

この繰り返しで、人生は進んでいくんだと思う。

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本日も最後まで読んでくださってありがとうございました!