写真で見る世界の町 - Photo Walk -

最強のやわらか戦車になりたい

海外生活

うちの弟はちょっと面白い。

キノコが食わず嫌いであった弟氏。

どうにか克服させようと、ある日お母さんがエリンギ炒めを食卓に出した。

そして添えた一言。

「マツタケよ。」

弟は幼稚園児にして、マツタケが一般市民がそうそう口にできるものではないということを知っていた。

ところが突如目の前に現れた秋の高級風物詩。

「うわぁぁぁ〜〜おかーさんっ、”まつたけ”って、おいひいねぇ〜」

地元のスーパーで購入したただのエリンギを、小躍りしてほうばっていた。

そんな彼が小学校に進学すると、お気に入りのアニメができた。

「やわらか戦車」だ。

戦車なのに、非武装。

戦車なのに、後ずさりしかしない。

戦車なのに、豆腐よりやわらかい。

正真正銘グダグダのゆるキャラである。

どのくらい「弱い」のかというと、この通り。

・胸にきざむは退却ダマシイ

・パパのかかとほどにも硬くない

・蚊にさされて退却

・3日に一度は子猫にさらわれる

・指先でつつかれたらそこから腐る

・頭に乗っけた”ちくわ”が武器もどき

・小学生にこっそり飼われてる

・中学生には眉毛をかかれる

空前絶後のヘタレwww

まさに「他のツイズイを、許さぬ弱さ」。

だけどこのやわらか戦車って、実は最強だと思うんだ。

敵を作らないユルさは最強

平日は毎朝同じ時間に起床し、時計の針が定刻を打つまでこの世の経済に貢献し続ける。

出撃!出勤!はい構えてー…成果を出せっ!

退散!お疲れ様でした!

そう、私たちだって、社会という戦場で戦っている戦車だ。売り上げ数や契約数で序列がつけられていたり、特定の就職先を他の候補者と争っていたりするかもしれない。社会人というのは自分も含めて、戦うことを余儀なくされる位置付けだなぁとつくづく思う。

一方このやわらか戦車からは、敵意を全く感じない。

見るからにユルいため、相手から敵とみなされないのだ。

ここが、最弱であるはずのやわらか戦車の、最強の取り柄である。

例えば腕相撲大会の対戦相手が小さな幼稚園児だったら、さすがに全力で倒しにかかりはしないでしょう。むしろ気を効かせて、相手が勝つように演技をしてあげるかもしれない。

自分よりも圧倒的に弱いものに対峙すると、人は戦意喪失する。

やわらか戦車は、そういった人間心理を容易に引き出すキャラクターだ。

ちなみにテーマソングによれば、ベビーの頃はこんなことを考えているらしい。

乳 飲みたい

株 やりたい

家 建てたい

社会で戦う気満々やん。笑

やっぱりやわらか戦車が賢いのは、現実的な目標が脳裏にありながら、自らのユルさで無意識に敵を翻弄するしなやかさ。

戦争です!戦います!で、現れた戦車があへ顏で頭にちくわ乗っけてるんだよ。

はいそうですかドーン!!って辛子鉄砲飛ばす前に、ぷっと笑ってしまうはず。

そんなユルい戦車に私もなりたい。

▶︎「やわらか戦車マーチ」はこちらから。(全6分程)

やわらか戦車マーチ / SOFT TANK MARCH

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本日も最後まで読んでくださってありがとうございました!