写真集 * Photo Walk

世界を旅して写真を撮る「Photo Walk」が好きです。
iPhone 6S Plus、NIKON D5300で、
日常の風景を撮影しています。
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シンガポールで処方された睡眠導入剤マイスリーを1週間服薬してみた所感

海外生活

寝たいのに寝られない。

経験した人はわかってくれると思うけど、この症状は本当に辛い。

夜23時に布団に入ってから、完全に寝付けるまで約6間。脳だけピキーンと覚醒したまま、気が付くと窓から差し込む朝日が時間切れを告げる。

瞼は重たいんだけどね。いや、瞼が重たい時はまだ良い方かもしれない。シンガポール人の友人に何気なく「sleep disorder」の気があると口走ったら「Keep warm, go to bed earlier」と真顔で心配してくれたけど、そんな微調整でどうにかなるレベルじゃないんだろう、多分。

1日の出来事を回顧すればするほど、明日への意識を向ければ向けるほど、寝られない。翌朝、睡眠不足の倦怠感を抱えた頭で出社することの辛さ!無睡の日には空元気のテンションが続いて日中は元気でいられるんだけど、夕方になれば何のやる気も起きなくなる。「満員電車」「飲みニケーション」「残業」の呪縛がないシンガポールで暮らしていて、まだ命拾いした。同じことが東京で起こったら、脆弱な私はあっという間に病院送りになっていたかもしれない。

薬に抵抗のあった私が通院を決意するまで

睡眠不足を自ら問題視し始めたのは、1年ほど前。寝たいのに寝られないという諸問題をネットで調べていたら、真っ先に上がってきたのが「入眠障害」という言葉だった。

今では、検索結果に現れるURLの半分以上は紫色をしている。つまり既読。

300日以上も入眠の術を検索し続けていると、検索ワードは「寝られない」「夜中に目が冴える」という単純なものから「徹底 入眠の極意」「入眠 最強策 起きない」「死んだように眠る」と若干の狂気を帯びたものに変わっていく。

だけど、いくらネットに頼っても行き着く先はいつも一緒だった。

自律神経、副交感神経、ホルモンバランス。早く寝ましょう。うんたらかんたら。

寝られないから困ってるのに、入眠のメカニズムを三者三様に語った挙句「自分ではコントロールできません」という結論に収束するのが関の山。「寝る前のスマホはやめろ」と警報を鳴らすリンクの下には、「就寝前オススメ よく眠れる画像集」という睡眠科学の証明に歯向かうようなオンラインネタ。ネット上の世界も支離滅裂だ。

早く病院行きなさいよ、と言われればその通りなんだけど…。頑固な私は、一度医者に診てもらえと何度友人に促されても、なかなか素直に「ハイ」ということができなかった。副作用が心配である以上に、入眠障害を認めること自体が、生活管理のなっていない自分の不出来を晒すようなものだと躊躇していたから。

まず、主な原因が「ストレス」と明記されていたこともネックだった。ストレス?何の?海外生活?「いやいや慣れてるはずじゃないの。私がストレスなんて感じるわけがないでしょう」という根拠のない強がり。そして、もう25だぞ?薬に頼らなきゃ寝られないってまずくない?精神不安定って思われたらどうしよう?という、見る人から見れば心底くだらないプライド。

だけど今回に至っては、事実と向き合うしかなさそうだった。

私はうまく眠れない。そしてもう自分の力では解決できない。

眠ろうとする努力に疲れて猫の手も借りたいのが正直な気持ちだった。大丈夫ですと強がって潰れてしまう前に、とりあえず専門家に話だけ聞いてもらおう。そう思ってシンガポールのラッフルズ病院に赴いた。

睡眠導入剤マイスリーの気になる効果

1年間も踏み切れずにいた診察は、あっけらかんとしたものだった。「ありがとう」「どういたしまして」並みに自然な流れで発せられた「寝られないんです」「お薬試してみましょうか」という受け答えに面食らい、薬をもらいに来たのにもかかわらず「(処方されて)いいんですか?!」というトンチンカンな質問までしてしまった。

入眠に時間がかかる問題や、寝ている最中に高所から床に叩きつけられるような衝動で覚醒する症状を話したところ、「マイスリー」という薄ピンク色の錠剤を2週間分処方されることになった。別名「ゾルピデム」。

いわゆる睡眠薬と称されるものには、アモバン、ハルシオン、パキシル、ユーロジン、ベンザリン、ドラール…など色々あるけれど、中でもマイスリーの特徴は超短時間型。半減期が2時間程度であるため、明け方まで眠気が残りにくく、あくまでも「入眠導入剤」として服用されることが多いらしい。かつて英語を教えていた生徒には「No デパス No life」状態の子がいたけれど、マイスリーには抗うつ作用や精神安定効果はないそうだ。

服用後30分で効くと処方時に伝えられていたので、とりあえず提案された2週間、毎晩就寝30分前に服用しよう。

1日目 23時就寝 7時半起床

心理的な自己暗示もあってか、初日が最も効果を実感できたと思う。綿菓子に身を任せて、そのまま空を浮遊するようなふわふわした感覚で眠りに吸い込まれていった。翌朝の目覚めも良し。

2日目 23時半就寝 7時起床

23時半に薬を飲んで就寝するも、2時頃まで寝返りを打ち続ける状態だった。翌日明け方から予定があったので、緊張していたのかもしれない。明け方の睡眠は良好。寝起きのダルさもなし。

3日目 0時就寝 7時半起床

就寝前に「〜もし村上春樹がシンガポールのホーカーの常連客だったら〜」なんて思いついてしまったもんだから、服用効果現れず。入眠に1時間ほどかかる。

むしろ明け方の睡眠が深く、何重にもかけたアラームに一切気が付かぬ始末。起床後の意識はスッキリしている。

4日目 0時半就寝 7時起床

3日目同様、入眠に1時間以上かかった代わりに、明け方(4時〜7時)の睡眠の質が高い。6時のアラームが何回スヌーズしようと気付かず。

5日目 0時就寝 7時40分起床

入眠よりも朝起きられない問題に不安が過ぎり始める。6時のアラームで一度意識が醒めるも、病的に目が開かず2度寝3度寝を繰り返す。起床時の睡眠満足度が高い。

6日目 23時就寝 7時半起床

就寝時間を早めるが、寝付いたのは2時頃。空腹状態で服用しているのに何故作用しないんだろう。

7日目 0時就寝 7時半起床

相変わらず自然に入眠できず。

結果7日間のうち、本来発揮されるであろう入眠時効果を感じることができたのは初日だけだった。むしろ明け方に深いノンレム睡眠反応が出ている結果になった。これがマイスリーによる一時的なものなのかは判断し難いけれど。

あと1週間分残っているから、錠剤を半分に割って量を減らしてみようかな。

無理なく効果を発揮できる飲み方をご存知の方がいらっしゃったら、コメントで教えてくださいな。

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本日も最後まで読んでくださってありがとうございました!

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